米五の『みそ屋大賞』 「季刊ブンカ」Vol.86 2022
本屋大賞ノミネート作品が発表された1月下旬から3月の審査会までの間に、ノルマ分の本を読む。「仕事をしながら大変だと思うけど、意外に楽しんでいるようです」と多田会長。
「みそ屋大賞」は、全国の書店員が選ぶ「本屋大賞」のノミネート作品から、米五の社員が「最も味わい深い1冊」を選考し勝手に表彰する企画。ユニークさが話題となり、本屋大賞の受賞作の帯紙に、みそ屋大賞のコピーと社員の感想が使われたこともあります。
元々は社員教育の一環として2014年にスタート。3月の本屋大賞の発表前に社員らが採点し、順位を決定します。18年からは福井市立図書館を会場に審査会を開催し、一般来場者が見守る前で社員が本のプレゼンを行っています。
「遊び心で始めたが、読んで考えることで感性が養われ人としての幅が広がる。プレゼンも上達しました」と、発案した多田和博会長。同社では他にも音楽鑑賞など、幅広いアート体験で感性を磨く機会を設けています。
※現在、「みそ屋大賞」は実施されておりません。
株式会社 米五
米屋として創業し、天保2(1831)年からみそ製造を手掛ける。大本山永平寺御用達。2018年に商品販売とカフェを備えた複合施設「みそ楽」をオープンした。2019年福井ふるさと企業最優秀賞、経済産業省「はばたく中小企業・小規模事業者300社2019」受賞など。
公式サイト | https://www.komego.com/ |
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場所 | 福井市春山2-15-26 |