タケフナイフビレッジ 川崎和男展示室 「季刊ブンカ」Vol.88 2023
設置されているオブジェは、金沢21世紀美術館に展示された川崎和男氏の作品を再現したもの。製品の購入者でなくても無料で鑑賞できる。各工房の刃物を展示したギャラリーも見学自由。
越前打刃物の共同工房「タケフナイフビレッジ」の新館で、写真映えするスポットとして全国から注目を集めているのが「川崎和男展示室」です。天地が鏡張りの間にナイフが整然と並び、硬質な輝きが反射した幻想的な空間が浮かび上がります。
福井県出身の世界的デザイナー・川崎氏は、越前打刃物にインダストリアルデザインの概念を導入し、伝統工芸の新たな世界を開拓した功労者。洗練のデザインで、国内はもとより世界に「タケフナイフビレッジ」の名を広めました。
オブジェに使用されている刃物は、川崎氏と職人たちが作り上げたオリジナル商品。展示室を見に訪れた人々は、隣接する工房や美しい刃物のギャラリーを目にすることになり、「越前打刃物」の知名度アップにもつながっています。
タケフナイフビレッジ
13の刃物会社が集まる越前打刃物の共同工房。1993年に建築家・毛綱毅曠(もづな きこう)氏設計により本館が完成。2020年には建築家・長田直之氏により三角形のフォルムの新館が完成した。川崎和男展示室があるのはこの新館で、他にショップや見学工房を備える。予約制で体験教室なども開催。
公式サイト | https://www.takefu-knifevillage.jp/ |
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場所 | 越前市余川町22-91 |