企業の文化活動

問屋町ランドマーク 「季刊ブンカ」Vol.92 2024

本社社屋屋上に設置されたオブジェ。応募総数20作品の中から、明石工業高等専門学校(兵庫県明石市)の「FUKUI EYESIGHT SCAPE」が選ばれた。日没から10時頃までの間、気象庁のデータに対応して赤、オレンジ、青などに変化。正月などイベント時にはレインボーカラーに彩られる。

 ソフトウェア開発で全国に知られる永和システムマネジメントの本社は、福井市の問屋町にあります。昨年12月、その屋上に巨大な恐竜の卵のオブジェが登場。これは同社が開催した「ランドマークコンペ@福井市問屋町」で最優秀賞に輝いた、明石高専の作品がベースになっています。卵は夜間、天気によって色を変え、イベント時はレインボーカラーに。土台部分にはめがね王国ふくいにちなみ、ランドルト環がデザインされています。

 「会社の場所がわかりにくい」という声を受けて、目印を作ろうと企画。せっかくなら若者の自由な発想を形にしようと、全国の建築デザインを学ぶ学生からデザインを募集しました。北陸新幹線の延伸開業で来客が増える問屋町の新たなランドマークには、次代に託す思いと、担い手である若者のアイデアが詰まっています。

株式会社 永和システムマネジメント

1980年創業。「アジャイル開発」によるソフトウェアの開発・構築で全国的な知名度を持ち、福井を拠点に金融・医療などの分野でDXを後押しする。創立10周年を迎えた1990年に、現在の本社ビルの南側部分を新築。10年後の2000年に北側を増築し、現在のツインビルとなった。

公式サイト https://esm.co.jp/
場所 福井市問屋町3-111